TVRにリチウムバッテリー搭載!上手な付き合い方は!?

「TVR T350にリチウムバッテリーを搭載したいどうでしょうか?軽量化のためにレーシングラインナップのEV600を使用したい!」ご連絡を受けました。このEV600は、パワーのあるセルを使用している事もあり、TVR T350の直6 3.6Lエンジンは難なく始動できると思っていました。GTR R32には何台か装着されていますし、ポルシェにも装着されています。

しかし、よく耳にするのはTVRはバッテリーがあがりやすいという事です。

このような相談を寄せてくれましたのは、大阪で外車レストア・板金・カスタマイズを手掛ける(有)H-TWO 様です。

このTVR T350は、(有)H-TWOのE様ご自分の車両です。

現在は、オデッセイバッテリーを装着しているとの事で、リチウムバッテリーを装着して、約10kg程の軽量化を目指しご連絡をくれたようです。

 しかし、相談を頂いて回答させて頂いた答えは、あがりやすいTVRにはリチウムバッテリーはとてもリスクがあるという趣旨をお話しさせて頂きました。

 

バッテリーあがりやすいというという事には必ず理由があります。

大きく二つです。

①充電電圧が低い。

②暗電流による、車両停止時における過放電。

リチウムバッテリーを搭載する事で、上記2点が鉛バッテリーよりも如実に表れてしまうのです。

それは、リチウムバッテリーは充電電圧が13.5V以上必要です。この電圧以下の場合は、リチウムバッテリーには充電されません。

充電電圧が低くなっているオルタネーターで13Vがやっとという場合は、車両走行時もバッテリーには充電されず、過放電を起こします。

鉛バッテリーやドライバッテリーと比較する、起動力があったとしても、蓄電力はスターターリチウムバッテリーの場合は、少なくなってしまいます。このEV600も12.5Ahという容量しかありません。

よってリチウムバッテリー搭載には、こまめな充電と充電電圧の管理が不可欠となってしまう事もお話しさせて頂きました。

しかし、あくまでも軽量化を目指すという事で、TVR T350に弊社スターターバッテリーを搭載する運びとなりました。

こまめな充電は、リチウム専用充電器で毎日充電器に接続して12時間ほど充電されているようです。このようなマメな充電が出来ない場合は、キルスイッチ等で電気を遮断するしか方法はないです。なので、TVRオーナー様みなさんにリチウムバッテリーをお勧めするのは難しいという事になります。


10kgほどあるオデッセイのドライバッテリーから、EVOTECリチウムバッテリー変更で、8kgほどの軽量化になりました。

フロントタイヤのすぐ後ろに搭載箇所が設けられているこのTVR。8kgも軽量化されると、車高があがったように感じられると感想を頂きました。

フレーム近くに接箇所があるため、バッテリーが動かないようにベルトで固定されていますが、バッテリーショートを防ぐ為、この後ターミナル個所に接触保護を施したとのことです。

 

取材協力 (有)H-TWO 様

http//www.h-two.jp